テクスチャの種類とマテリアルについて
テクスチャの種類とマテリアル(MTL)について
3Dモデルの見た目を作るとき、「テクスチャ」や「マテリアル」という情報を使います。
ここでは、テクスチャの種類と、 マテリアルファイル(.mtl) の役割を紹介します。
テクスチャとは?
テクスチャとは、3Dモデルの表面に貼る画像のことです。
色・模様・写真などを使って、リアルな見た目を作ります。
テクスチャの主な種類
① 単色テクスチャ
- RGBの数値(赤・緑・青)で、一つの色だけを貼る
- 模様はなく、色だけで表現
- 例:赤いブロック、灰色の地面など
② 擬似色(疑似カラー)
- 数値データを色に変換する表現
- 地形の高さ、温度、密度などを視覚化できる
- 色は計算によって決まり、画像がなくても生成できる
③ 写真テクスチャ(画像テクスチャ)
- 実際に撮影した画像や、絵を貼る
- リアルな質感(レンガ、木目、顔など)を再現できる
- 最も一般的な方法
RGBカラーとは?
RGBは、 赤(R)・緑(G)・青(B) の3つの光の強さで色を表す方法です。
各色は0~255の値で表し、組み合わせで色が変わります。
たとえば:
(255, 0, 0)
→ 赤(0, 255, 0)
→ 緑(0, 0, 255)
→ 青(255, 255, 255)
→ 白(0, 0, 0)
→ 黒
マテリアルファイル(.mtl)とは?
OBJファイルには、色やテクスチャ画像の指定ができません。
そこで、 マテリアルファイル(拡張子 .mtl) を使って見た目を指定します。
MTLファイルの主な内容:
コマンド | 説明 |
---|---|
newmtl |
新しいマテリアルの名前 |
Kd |
表面の基本色(拡散反射、RGB) |
Ka |
環境光の色 |
Ks |
鏡のような反射(スペキュラ) |
map_Kd |
貼り付ける画像ファイル名(例:brick.jpg ) |
MTLの記述例:
newmtl red_wall
Kd 1.0 0.0 0.0
map_Kd wall_texture.jpg
→ red_wall という名前のマテリアルに、赤色と画像を指定
まとめ(条列式)
テクスチャの種類:
- 単色:一色だけの塗り
- 擬似色:数値データを色に変換
- 写真テクスチャ:画像を使ってリアルにする
RGBカラー:赤・緑・青の組み合わせで色を決める(0~255)
マテリアル(MTL):OBJとは別のファイル色や画像の指定に使う mtllib と usemtl でOBJに適用する